タマムシのとり方、捕まえ方

タマムシ
タマムシ

分布 本州、四国、九州

特徴 一般にタマムシと呼ばれているのは、正式にはヤマトタマムシを指しています。体長25~45㎜程度。6~8月頃に見られます。日本の甲虫の中で最も美しいともいわれます。全体に緑色の金属光沢があり、前胸背から上翅の末端に向かい1対の赤いラインがはしります。飛ぶ速さは人間が走っても追いつける程度です。

生態 エノキやケヤキの高い所を暑い晴天の日によく飛翔します。特にオスがよく飛び、伴侶を探すためのようです。また、伐採木などにもくるようです。自然界では2~3年で成虫になり、寿命は1か月に満たないとか100日とか言われています。成虫のエサはエノキ、ケヤキの葉。幼虫は広葉樹の朽木の材部。産卵は伐採木、広葉樹の半枯れの部分などにし、木肌のひび割れ所、木と皮の間などに産み易いそうです。

飼育 大変難しいと思います。ストレスに弱くすぐに拒食症になります。

大型のタマムシ
大型のタマムシ

タマムシはどこを探せば見つけられる?

①伐採木や半枯れの木

②タマムシのエサのある場所

 ①の場合、産卵に来たメスを見つけることが出来ます。②の場合、タマムシの成虫は、エノキ、ケヤキなどの葉を食べます。食べ物のある場所=いる場所です。今回は②の場合について書くことにします。

 エノキ、ケヤキは珍しい木ではありません。特に、エノキは学校、神社、公園など何処にでも植えられています。また、街路の植え込みなどから勝手に生えていることはよくあります。

タマムシにエサを食べさせている様子
タマムシにエサを食べさせている様子

何時ごろに捕りに行くのか

 私はタマムシを捕まえようとする時は、11時~15時ぐらいに出かけます。なぜなら、昼過ぎくらいからタマムシがよく飛び回るからです。午前中はほとんど飛び回らないので、どこの木にいるのかわかりません。一番良いのは13~14時頃だと思います。

天気が重要!

 タマムシの捕獲のために最も重要な要素は天気です。雨の日、曇りの日(全く太陽の見えない日)などはタマムシはほとんど飛びません。晴天の暑い日がよく飛翔します。飛ばなければ捕まえられません。

どのようにタマムシを見つけるか

 晴天の日に、エノキ、ケヤキの木を探しタマムシが木の上の方を飛んでいるかを見ます。案外近所にもいることがあります。また、山や森で木の上の方をよく観察してください。タマムシがキラキラとハネを輝かせながら飛んでいる姿が見つけられることがあります。しかも、そういった木を見つけてよく観察すると、タマムシが何匹もいることが多いです。私が捕りに行く近所の木では、常時飛び回る個体が2~4匹、おそらく数十匹はその木にはいると思います。また、岐阜県本巣市の文殊の森公園(2018年時点)の木は、常時飛び回る個体が5~10匹で、全体だと数十匹~百匹を超える個体がその1本の木に集まっていると思います。(2019年には状況が変わり、他の木に分散しています)まず、そういった木が見つけれるかが重要です。

エノキ タマムシが飛び回る木
エノキ タマムシが飛び回る木

タマムシを捕まえる方法

 上の写真は近所のタマムシが飛び回るエノキです。ほとんどの場合、タマムシは木の上の方を飛び回ります。メスを探すためオスの方がよく飛びます。木の下に行き虫捕り網を持って、タマムシが下りてくるチャンスを待ちます。下りてきたら捕まえます。タマムシは飛ぶのが遅いので捕まえるのは難しくありません。風が吹くと落ちてくる場合があります。たぶん、オスメス2匹で落ちてくるので、交尾をしている時に落ちてしまうのでしょう。ただ、2m以下程度の普通の虫捕り網では、タマムシがなかなかその高さまで下りてくることが少ないので能率が非常に悪いです。

私の秘密兵器

 私の秘密兵器は、釣り用の網を改造したものです。5mぐらいの網の先に虫捕り網を付けます。これを使えば高いところのタマムシも捕ることができます。ただ、重くて使いにくいですが、タマムシの飛ぶスピードも遅いので、下りてくるチャンスを待つよりたくさん捕れます。

タマムシ捕獲用のタモの作り方

 タマムシを効率よく捕るには、木の下で待つより、長いタモで木の上の方を飛ぶタマムシを捕まえる方がいいです。昆虫用の網でもそういうものがあります。ただ、1万円前後すると思ってください。タモの長さは長い方がよく、最低5mは欲しいと思います。タモを安く上げるには自作するのが一番です。

磯釣り用のタモ
磯釣り用のタモ

これは釣りに使う磯用のタモです。

柄の部分とタモの部分で別れます。価格は安いもので4~5千円くらいです。網の部分を外し、昆虫用の網に付け替えできます。

タモの頭部
タモの頭部

タモの部分だけ別に購入できます。これも釣り道具屋で売っています。だいたい2千円程度です。私の場合釣りもするので付け替えて使う必要がありますが、虫捕りのためだけでしたら、これは購入する必要がありません。

自作の網を取り付けたタモ
自作の網を取り付けたタモ

タモの網の部分を外し、これに防虫ネット(園芸用品)などを加工しタモに合うように縫います。ミシンで縫うのがいいですが、手で縫ってもいいです。こうすると安く製作できます。昆虫博物館などで売っているところもあると思います。

私が知っているところは名和昆虫博物館(岐阜県岐阜市)です。ただ、作った方が少し安いです。

 以前、タマムシを捕っている他の方に出会いました。その人も自作の虫捕り網を持ってみえました。そのタモは、高所を掃除するための道具(窓掃除の道具だったと思います)のアルミ製の柄に、先端に100円ショップで売っている虫捕り網を取り付けたものを持ってみえました。非常に軽く、丈夫で柄のしなりもなく、とても扱い易そうでした。ホームセンターで同じような物がないか探しましたがありませんでした。その人はインターネットで購入したと言われていたと思います。私の作ったものは柄がカーボン素材なので、反応が虫の動きに対して柄がしなるために遅れてしまいます。また、小学生では扱えないぐらい重いです。柄をアルミのような丈夫で軽いものが探せれば、より扱い易いタモが作れると思います。

他の使い道

 このタモはタマムシ捕りの時だけではなく、高くに止まっているクワガタなどを捕まえたり、脅かして落としたりするときも使えます。クワガタのいると思われる木を蹴って捕まえる方法がありますが、大きな木だとこれができません。そこでこのタモで叩いてやるとクワガタが落ちてくることがあります。このタモが1本あると虫捕りの幅が広がり成果も上がります。お勧めです。

タマムシを捕まえたら飼ってみましょう