アカタテハの飼い方

アカタテハ
アカタテハ
アカタテハ裏
アカタテハ裏

特徴 前翅長35㎜程度。モンシロチョウとアゲハチョウの中間ぐらいの大きさです。翅の根元付近は褐色から黒茶で、前翅中央は橙色から緋色、先端部は黒色で白い斑紋が所々に入ります。後翅外縁に橙色の帯が入っています。裏側全体は黒茶、灰茶を下地に、前翅には白や、橙色、瑠璃色の模様が入ります。また、翅の根元付近に白い網目模様があります。触角の先端が白いです。アゲハチョウなどに比べ体が太く、俊敏に飛び回り旋回性能も高いため空中での捕獲は難しい蝶です。飛び立った先をよく見て、下りた先で止まっているところを狙います。

生態 3~10月頃まで見られます。冬でも気温が高ければ行動します。平野部から山地まで広く見られます。私の周辺(岐阜県岐阜市周辺)では山間部でよく見かけます。成虫のエサは花の蜜や樹液、腐った果物などです。越冬は成虫でします。幼虫のエサはカラムシ、ヤブマオなどのイラクサ科の植物の葉で、幼虫は葉で巣を作る性質があります。

飼育 中型の飼育ケース(縦17㎝横30㎝高さ20㎝)くらいの大きさは必要だと思います。エサやりの時、置いてやると自分で飲むようになることが多いので飼育は簡単な方だと思います。

産卵 まだ成功していません。

アカタテハ吸蜜中
アカタテハ吸蜜中

 アカタテハなどは翅の色合いが地味であるため人気の高いチョウではありません。よく見ると、前翅表の橙色や緋色や、前翅裏の瑠璃色などが綺麗です。また、触角の先が白いなど面白い特徴を持っています。飼育も蝶としては簡単な方だと思います。毎日のエサやりで、エサの所に置くだけで飲んでくれることが多く、1度飼育してみると可愛いと思える蝶だと思います。

アカタテハの飼育環境

 飼育ケースは、出来れば中型の飼育ケース(縦17㎝横30㎝高さ20㎝)より大きなものにしてあげて下さい。どんな昆虫でも同じですが、昆虫にかかるストレスを少しでも軽減するためです。また、チョウは羽ばたいて暴れた場合、飼育ケースが小さいほどケースの壁に衝突してダメージを受けます。それがそのままチョウの命を削っていきます。

  飼育ケースの中には、出来ればカラムシなどを入れてあげましょう。チョウの止まる所や休む空間になります。アカタテハを捕ったときの回りの風景を思い出してください。それとなるべく似た空間を作ってあげましょう。飼育ケースの壁に止まれるような所を作ると翅を傷めずに済みます。私はダンボール飼育ケースの壁に網をガムテープで貼り付け止まれるようにしています。また、飼育ケースを置く場所は直射日光の当たらない比較的に明るい場所にして下さい。ある程度活動させないとエサの飲みが悪くなります。バタバタと暴れすぎる時は、暗くしてやる(ダンボールをすっぽりと被せたり、布で覆って暗くします)と静かになります。明るさと暗さを調整して蝶が体力を温存できるようにすると長生きすると思います。

飼育ケースの中
飼育ケースの中

 上の写真はダンボール飼育ケース内の様子です。上の写真の刺し枝をカラムシにするとアカタテハの飼育ケースになります。卵を産ませないのならカラムシは必要ありません。カラムシを長持ちさせる方法は下記をご覧ください。エノキで長持ちの実験をしていますが、カラムシでも同じです。

 幼虫のエサのカラムシ、ヤブマオなどはどこにでもあるものではありません。私も最初は闇雲に探し回りましたが見つけることが出来ませんでした。比較的に川の脇や山に近い平地の部分で見つかります。登山中に見つけることはまずありません。

 カラムシの画像等は下記内部リンクのラミーカミキリの飼育のところに詳しくあります。

アカタテハのエサ

 アカタテハのエサは砂糖水で代用出来ます。作り方、飲ませ方はHPの”飼い方、育て方”内の”蝶の飼い方、育て方”を参考にして下さい。他にはカルピスなどのジュースを薄く薄めてもいいそうですが、私はまだ試していません。ただ、重要なのは濃度で、濃すぎた場合、蝶の口吻(口のストロー)で詰まって死んでしまうことがあります。

アカタテハの飼育の注意点

 捕まえた日や羽化した初日は、必ずエサを摂らせて下さい。そうしないと、次の日に死んでしまうことがよくあります。2、3度挑戦してダメだった場合、飼育ケースの中にエサも一緒に入れてあげましょう。後は自分で飲んでくれることを祈るしかないです。基本的には毎日エサを飲ませる作業をして下さい。元気が十分にあり飛び回ってしまう時には、無理に飲ませず、エサを飼育ケースの中に入れておけばいいと思います。ただ、弱ってきているようなら何としても飲ませて下さい。私の場合、夜に1度のエサやりをしていますが、その時に健康チェックもしています。気温が上がって来ると(30℃を超える位が目安にしています)エサやりは1日2、3回にした方が長生きしてくれると思います。気温30℃ぐらいまでいくといろいろな昆虫が死んでいくのを私は見ているので、エアコンで温度管理が必要だと感じます。ただ、電気代が・・・・。また、エサを与える場所は逃げられないように屋内でしましょう。屋内でも直ぐに捕まえられる狭い場所か障害物の少ない場所がいいでしょう。

アカタテハの飼育記録

2021/2/28

 登山途中、山頂付近でアカタテハを1匹捕まえました。可哀想なことに脚が1本ありません。ダンボール飼育ケースで飼育することにしました。夜にエサを飲ませようとしましたが、飲みませんでした。

アカタテハ
2021/3/28に捕獲したアカタテハ

3/1

 昨日エサを飲まなかったので、朝にエサを与えました。元気はあります。

3/2

 朝と昼の2回エサを与えました。夜に見た時は下で倒れていましたが、生きていました。脚が1本ないせいでしょうか?

3/3

 朝、昼の2回エサを飲ませました。

3/4

 朝は飲みませんでした。昼は飲みました。アカタテハの写真を撮っている時プルプルと震えていました。理由がよく解りません。

3/7

 最近は1日に2回エサを飲ませています。元気です。

アカタテハ吸蜜中
アカタテハ吸蜜中

3/18

 砂糖水で体がベタベタしています。大丈夫だろうか?

3/23

 昨日からエサやりを夜1回のみにしています。今も体がベタベタしています。

3/28

 昨日クロコノマチョウを捕ってきたので、アカタテハと一緒に飼っています。アカタテハは元気です。

3/29

 今日、クロコノマチョウをさらに2匹、ルリタテハ1匹、アゲハ1匹を近所の古墳で捕って来ました。アカタテハは元気です。

4/1

 クロコノマチョウはエサの所に置くと、みんな自分でエサを飲んでくれます。翅を閉じた状態で飲みます。ルリタテハ、アカタテハはエサを飲むとき翅をパタパタとします。アゲハは開いてエサを飲みます。

4/4

 アカタテハが飼育ケースから逃げて見つかりません。

4/6

 探しましたがアカタテハは見つかりませんでした。

 

今回の飼育で解ったこと、問題点

 今回の飼育ではエサやりを、最初のうちは2回、途中から1回にしました。まだ、肌寒い日が多いので、1回でもいいようでした。蝶はエサを飲むとき、それぞれの種類で特徴があり、ルリタテハ、アカタテハは翅をパタパタしながら飲み、アゲハは翅を開いたまま飲み、クロコノマチョウは翅を閉じて飲むことが解かりました。最後は残念ながら室内で逃がしてしまい、行方不明になってしまいました。36日間飼育出来ていたので残念です。

2021/4/11

 登山途中でアカタテハを捕まえました。前に捕ったクロアゲハ、ヒオドシチョウと一緒にダンボール飼育ケース(縦56㎝横46㎝高さ100㎝)で飼うことに。アカタテハは夜エサを飲みました。

4/22

 アカタテハは飼育し易いと感じます。エサの所に置くと自分で飲んでくれることが多く、翅もボロボロになりにくいです。今日もアカタテハは元気です。

4/27

 私がいつもカラムシ(アカタテハの産卵のため)を採っている場所は、まだ生えてきていません。どこかで手に入れたいのですが・・・・。

4/30

 山近くの平地部で登山途中でカラムシを見つけました。カラムシは登山道では見かけたことがありません。山間の平地部や、河川、用水路等の水際でよく見かけます。早速、カラムシを飼育ケースに入れました。

5/1

 アカタテハが卵を産んだ様子はありません。今日も元気です。

5/4

 今日も卵を産んでいません。オスなのかもしれません。オスメスの区別はお腹が大きさで判断しています(結構そういった所をいい加減にしています)。アカタテハの性差は翅などに出ないようです。お腹の先(お尻の先端)を観察して判断する方法しか思いつきませんが、蝶の負担になるのであまり気が進みません。