スジクワガタ

スジクワガタ オス
スジクワガタ オス

スジクワガタ

特徴 体長オス15~40㎜メス15~25㎜程度、体色は黒色から赤褐色。体型はコクワガタに似ていて平たいです。体の艶はあまりありません。大型のオスは内歯が発達し斧のような形状になります。小型のオスはこの内歯が非常に小さくなり、後翅のスジが明瞭に現れます。メスも後翅に明瞭なスジがあるので、小型のオスと区別がしづらくなります。

生態 5月頃~9月頃に見られます(岐阜県南部では)。標高の高い山地でよく見られますが低山地でも見られます。暑さに弱いため涼しい環境を好みます。昼間でも木陰などで活動している姿を見かけます。性質は温厚で多頭飼いできます。成虫のエサはクヌギ、コナラ、ヤナギなどの樹液、幼虫は広葉樹の材部です。幼虫期間は約1年で春に羽化した個体はその年に活動しますが、晩夏から秋に羽化したものは翌年活動します。成虫は越冬するものがいます。

飼育 成虫の飼育には温度管理をする必要があります。涼しい環境を好むため28℃以下での飼育が望ましいと思います。産卵セットを組まないと産卵しないことが多いです。

クワガタの部位名称(顎の部分)
クワガタの部位名称(顎の部分)㊟写真はコクワガタ
小型のオス(内歯がほとんど目立たない)
小型のオス(内歯がほとんど目立たない)
スジクワガタのメス
スジクワガタのメス

 スジクワガタの小型のオスとメスの区別は、頭部と大顎の形状を比べるとできます。メスは前胸背から大顎の先にかけてすぼまった形状をしています。

少し大きいオス
先ほどより少し大きいオス

 上の写真は、先ほどのオスより少し大きい個体です。後翅のスジが不明瞭になっており、大顎の内歯が発達しています。

スジクワガタのメス
スジクワガタのメス
スジクワガタのオス
スジクワガタのオス