ナガサキアゲハ

ナガサキアゲハ♂表
ナガサキアゲハ♂表
ナガサキアゲハ♂裏
ナガサキアゲハ♂裏

     ナガサキアゲハ(長崎揚羽)

特徴 前翅長60~80㎜程度。黒いアゲハの中で後翅に尾状突起がなく丸い翅をしているので区別できます(メスに尾状突起があるものもいるそうです)。性差はハッキリとしていて、オスは翅の裏表全体的に黒く、翅の付け根と後翅の外縁に赤色の斑紋が入ります(上の写真2枚)。メスは後翅に白い細長い斑紋が放射線状にあり、オスに比べ全体的に白っぽい(下の写真2枚)。日本の蝶の中では大型種です。

生態 5月~10月頃まで見られます。成虫は花の蜜をエサとします。雑木林や野山の木陰を好みます。幼虫のエサはミカン科のミカン、カラタチなどの葉です。越冬は蛹でします。

成虫の飼育 エサは砂糖水でいいのですが、大型の蝶なので、飼育ケースの壁などに当たり翅がボロボロになります。ダンボール飼育ケース縦56㎝✖横46㎝✖高さ100㎝であってもナガサキアゲハにとっては小さいようです。

捕獲 木々の間を決まったコースで飛ぶ蝶道をつくる蝶です。逃げる時は木陰を通って逃げて行くことが多く、飛ぶ速度は人が走るよりは若干速いですが、蝶道の捕獲し易い場所で待ち構えたり、逃げる方向が予測できるので先回りすれば捕獲のチャンスが増えます。

ナガサキアゲハ♀表
ナガサキアゲハ♀表
ナガサキアゲハ♀裏
ナガサキアゲハ♀裏