ニイニイゼミ

ニイニイゼミ
ニイニイゼミ

ニイニイゼミ

分布 北海道、本州、四国、九州

特徴 体長20~25㎜程度、翅を入れると30~40㎜弱程度。小型のセミで、体色が橙色~緑色ぽいものがいます。中胸背(中胸部の背中側)に英字の”W”のような模様があります。前翅(外側の翅)は褐色と透明のまばらになっています。後翅(中側の翅)は黒色です。木の幹のような保護色をしているので、サクラなどの幹に止まっていると見つけづらいです。

生態 6月下旬頃~9月上旬まで見られます(岐阜県南部、愛知県北部では)。クマゼミ、アブラゼミに比べ早く発生します。成虫、幼虫ともに口吻(先のとがった口)を木に刺して、木の樹液(幹の表面に出て来たドロッとした樹液ではなく幹の中の樹液)を吸います。成虫はアブラゼミ、クマゼミなどに比べると比較的に木の低い所に止まる傾向があります。幼虫は湿った土壌を好むようで、羽化前の幼虫の体には泥が付着しています。産卵は枯れ木などの幹の内部に産み付けられ、約40日で孵化し、幼虫は土の中に潜り3年間過ごします。

飼育 庭などの木を網で囲い飼育することは出来るようです(試してはいません)。飼育ケースでの飼育は例がないようで私自身も出来ていません。

ニイニイゼミ橙色タイプ
ニイニイゼミ橙色タイプ
ニイニイゼミ緑色タイプ
ニイニイゼミ緑色タイプ

 ニイニイゼミの成虫の捕獲は非常に簡単です。体は小さく保護色をしているので見つけづらいですが、見つけた時直ぐに飛び立つ(恐怖で固まっているのか?保護色に自信があるのか?)ことが少なく、その場所でジッとしているので静かに近づき手で捕まえることもできます。

 幼虫の捕獲は、小さいことと幼虫の体に付着した泥のため見つけづらいです。

ニイニイゼミの幼虫
ニイニイゼミの幼虫

 幼虫を捕まえるのにはちょっとしたコツがあります。幼虫を捕まえたいと思う方はHPのとり方、捕まえ方の”セミの幼虫の捕まえ方”をご覧ください。

羽化直後のニイニイゼミ
羽化直後のニイニイゼミ

 羽化の様子もHPの”セミの幼虫の捕まえ方”に載せてあります。