スジグロシロチョウ成虫の飼育

スジグロシロチョウの成虫の飼育
スジグロシロチョウの成虫

スジグロシロチョウは3月~10月頃に姿を現します。私の周りでは(岐阜県岐阜市)3月~4月頃に見かけます。よくいる場所は、野山やそこに近い場所で見つけることができます。飛ぶ速さは遅く、モンシロチョウくらいでひらひらと飛びます。捕獲自体は難しいくありません。エサは花の蜜です。幼虫はアブラナ科のタネツケバナ、イヌガラシなど。(写真は夏型)

 まず、飼育ケースですが、なるべく大きなものがいいでしょう。これは、どの昆虫でもそうですが、大きいものほど昆虫のストレスを軽減できるからです。ストレスによって死んでしまうことはよく起こります。ただ、小型のチョウなので普通サイズの飼育ケースでも飼うことはできます。でも小さい飼育ケースだからといって飼えないわけではありません。実際、一番小さな飼育ケースも使って飼育しています。

 飼育ケースの中には、木の葉や草などを入れてあげましょう。チョウの止まる所や休む空間になります。飼育ケースの中に花の鉢植えが入れればベストですが、エサとしては足りないでしょう。僕の場合、縦20㎝、横40㎝、高さ30㎝ぐらいのペットショップで売っている最大のサイズの飼育ケースに、木の葉と朽木(クワガタのを流用)を敷き詰めました。そこに、砂糖水を入れた皿も一応入れてあります。

チョウの飼育ケース
チョウの飼育ケース

僕の飼育ケースの中はこんな感じです。いろいろなチョウを一度に飼育しています。現在は、テングチョウとアカタテハです。画面に写っているのがわかりますか?(スイカを入れているので砂糖水のケースは取り出してあります)

砂糖水をすうスジグロシロチョウ
砂糖水をすうスジグロシロチョウ

スジグロシロチョウは花の蜜をエサとするチョウです。この場合、砂糖水で代用できます。砂糖はドロドロになるほどは入れないでください。サラッとした感じに仕上げてください。だいたい、25㏄の水に対して、砂糖小さじすりきり1杯半くらいにしています。(まだ、ベストの濃度を探しています)1杯だと薄いかな?と感じます。

 僕の場合、魚とかのパックの発泡スチロール(上の写真)に砂糖水を入れています。深くない容れ物がいいと思います。そこにごく浅く砂糖水を入れてください。キチンペーパーにしみ込ませるのもいいと思います。なぜかというと、チョウの身体に砂糖水がついてしまうとベタベタになってしまい、そのせいで動けなくなり死んでしまうことがあるからです。

 スジグロシロチョウは比較的大人しいチョウのようで、ケージから出して砂糖水のところにおいてやると飲んでくれます。飲まない個体は、チョウの口(ストロー)をつまようじの先で伸ばして、ストローを砂糖水のところにもっていくと飲んでくれます。十分に砂糖水を飲んだチョウは羽ばたき始めるので、動き出したらケージに戻します。

 僕はスジグロシロチョウに砂糖水を、学校から帰ってから1日1回あげていました。飼育ケースの置き場所は、直射日光の当たらないところに置いていました。明るくしすぎると逃げようとして暴れて元気がなくなります。

チョウのエサ(スイカ)
チョウのエサ(スイカ)

チョウのエサの代用品として、フルーツジュースをあげたことがあります。チョウは飲んでくれました。スイカは人気が高く、大抵のチョウと甲虫は喜んで飲みます。スイカは、チョウをつかまらせるだけで飲み始めるので楽です。ただ、最適かというと、まだ調べている最中です。課題として、どんなエサだと長生きできるか記録をとるつもりです。

スジグロシロチョウ飼育記録

2019/6/23

岐阜県山県市でスジグロシロチョウ4匹を捕獲。

その日から飼育を開始。

今日のエサは砂糖水。4匹とも元気で2匹が飛び回ってしまい、砂糖水を飲んでくれない。

2019/6/24

2匹が死んでしまいました。

今日も砂糖水をあげたけど、1匹が飛び回って飲んでくれない。

2019/6/25

1匹が死んでしまいました。

たぶん、砂糖水を飲まなかった方だと思う。

2019/6/26

最後の1匹は元気。ただ、翅がボロボロで可哀そう。

エサをあげるときにはなるべく気を付けてあげているのだけど・・・。

2019/6/30

今日も元気。夜にスイカを与えてみると、美味しそうに飲んだ。

2019/7/1

最後の1匹が死んでしまいました。

 

今回の反省点

エサは砂糖水でいいと思うけど、飲んでくれない個体は次の日には死んでしまうようだ。辛抱強く飲ませるか、時間を改めて飲ませないといけないと思います。

スイカを与えた次の日に死んでしまったので、スイカが原因の可能性がある。それを確かめていこうと思います。