幼虫の食草サルトリイバラ
ルリタテハの幼虫の食草は、サルトリイバラ、ホトトギスなどです。私が初めてサルトリイバラ探した時には見つけられませんでした。ただ、一度特徴を掴むと直ぐ近くにも多く生えていることを知りました。
上の2枚の写真は、サルトリイバラの冬の様子です。冬の山は木の葉は落ち、草は枯れているものが多く、緑色をした植物が少なくなります。その中でサルトリイバラは葉こそ枯れていますが緑色のツタは目立ちます。木に絡まったツタを頼りに探すと見つけ易いです。
サルトリイバラは上の写真のようなツル状の植物で、他の植物に絡みつき成長します。
サルトリイバラの特徴の一つが、上の2枚の写真のカギ爪状に伸びたヒゲです。このヒゲが絡みついてくるため厄介な植物です。サルも絡まってしまうことからその名がついたとか。
サルトリイバラの特徴の二つ目は、イバラの名の通りにトゲがあります。結構しっかりとしたトゲで痛いです。
サルトリイバラの特徴三つ目は、その葉の形状です。まん丸の形をしたものや先が少し尖っているものもありますが、全体として丸く、他の植物でこのような葉の形をしているものは少ないです。
・カギ爪状に伸びたヒゲがある
・イバラの名の通りにトゲを持つ
・葉の形状が丸い
この特徴を持つツル植物がサルトリイバラです。
サルトリイバラは登山道の脇、山の麓付近、山近くの雑木林など、私の周り(岐阜県岐阜市)では珍しいものではありませんでした。サルトリイバラが生えている場所は、森の中でも光のあまり入ってこない暗い木陰ではなく、森や雑木林などの縁で、ある程度の光が差し込むような環境を好むようです(森の中でも、木々の合間からある程度の光が差し込むような場所なら生えています)。サルトリイバラを探す時には、森の奥に入るのではなく、森の縁に沿って木陰を探すと見つかり易いと思います。