コバエ予防と退治

クワガタやカブトムシを飼っているとよくコバエが湧きます。この時に発生する種類は、ショウジョウバエなどが昆虫ゼリーから、クチキバエ、キノコバエなどが昆虫マットから湧きます。

マット・・・広葉樹、針葉樹の木材を粉砕した土やおがくずのように見えるもの

コバエがわいた飼育ケース
コバエがわいた飼育ケース

昆虫ゼリーから湧くコバエの場合

昆虫ゼリーから湧くショウジョウバエなどの対策は、昆虫ゼリーを残っていたとしても定期的に替えることで防げます。ただ、昆虫がゼリーをひっくり返してマットと見分けが付かなくなる場合があるので完璧ではありません。私の場合、昆虫ゼリーを毎週末に必ず替えるようにしています。また、残っている昆虫ゼリーがあった場合、カブトムシなどの大食漢に与えます。カブトムシは数匹いれば昆虫ゼリー1個を1日で食べてしまいます。そういったことができない場合は、潔く捨てています。捨てる時もビニール袋に入れ口を結んで捨てます。ただ、完璧ではないのでときどきコバエが湧きます。

飼育用マットから湧くコバエの場合

クチキバエ、キノコバエなどは飼育用マットから湧きます。湧いてしまった時の対策としては、

①マットをすべて取り替える

②マットを電子レンジで処理する

③マットを真空にして処理する

①の場合が最も効果的ですが、飼育用マットは決して安くはありません。また、コバエの幼虫や卵は肉眼でなんとか見えますが、非常に小さいのでクワガタなどの幼虫の体に付いていないようによくマットを払って下さい。ただ、クワガタなどの幼虫は弱いので手で直接払ったりせず、息を吹きかけるなどしてマットを払って下さい。

②の場合、マットを電子レンジにかけてコバエを殺処分します。問題はマットの臭いが電子レンジ内に付いてしまうことです。これは奥様に非常に怒られます。私の場合、魚屋で使うような厚手の透明ビニール袋を2重にしてやっています。これで随分と臭いが付くのを抑えれます。電子レンジにかける時間ですが、マットが手で触ると熱くて触っていられないぐらいの温度(火傷するほどではない)になるまでかけて下さい。私は電子レンジは水分を直接振動させるものなので、マットが少し暖まるぐらいでもコバエは死滅すると思っていました。ですが、コバエはその程度では死滅せず、またマットから湧きました。十分に加熱しなければ死滅させられないようです。他の問題点として、大切な菌類も死んでしまうことが挙げられますが、現在私はこの方法を採っています。

③の場合、布団を掃除機を使って真空パックにして収納する方法があります。ぞれを使い飼育用マットを真空パックにします。すると卵から孵化したものから酸欠で死んでいくそうです。今度この方法を試してみようと思っています。他に、ジッパーの付いた保存用袋に入れ大型冷蔵庫に入れて管理するとコバエの卵も死滅するそうです。

コバエ捕りに有効なもの

コバエが湧いても飼育中の昆虫がいるため殺虫スプレーはあまり使うことができません。置いておくタイプのコバエ取りがありますが、私としてはあまり捕れない印象があります。安くて威力を発揮するのがハエ捕りリボンです。よくコバエが飛んでいるところに吊るしておくとドンドン捕れます。

ハエ捕りリボン
ハエ捕りリボン

コバエが湧かないようにするには

予防が大事です。先ほど書きましたが、マットは電子レンジなどで何らかの処理をしたものを使うようにする。昆虫ゼリーは定期的に替える。これだけである程度は防げると思います。最も重要なことは、飼育ケースにコバエなどの小さな虫が出たり入ったりできないようにすることです。上の写真を見てもらう解ると思いますが、飼育ケースをビニール袋で覆っています。この場合針などで空気穴を開けておく必要があります。問題点としては、夏などは空気がほとんど入れ替わらないので、飼育ケースの中は常に蒸し風呂状態になってしまいます。そのせいでクワガタ死んでしまうこともあります。夏には注意が必要です。他の方法としてビニール袋の代わりに洗濯用のネットで飼育ケースを覆う方法があります。ネットの網の目が小さな虫でも通らないものを選ぶ必要があります。また、飼育ケースの中がほとんど見えません。他に飼育ケース自体がそういった小さな虫を通さない構造のものも売っていますが、高価です。

飼育マット自体の検討を

クワガタ、カブトムシのマットを成虫飼育用マットの替えるのも一つの方法です。成虫飼育用マットは針葉樹を粉砕したものなどで防虫目的で使います。ダニも付きにくいです。ただ、クワガタ、カブトの幼虫は食べることができないので、幼虫飼育には使えません。