ニワハンミョウ(庭斑猫)
特徴 体長15㎜~20㎜程度。体はハンミョウに比べると地味な色合いで、艶のない赤銅色や光沢のある緑色など変異がいろいろあるようです。上翅の白い紋も変異があるようです。腹部は青緑色で光沢があるので、飛ぶ時に翅を広げるとキラキラと光り綺麗です。
生態 4~10月頃まで見られます。平地から山地まで日当たりの良い川原や路上で見られます。成虫、幼虫共に肉食で他の昆虫を食べます。死肉も食べます。
飼育 生きた昆虫を与える必要はなく、かつお節で代用出来ます。
飼育ケースの作り方
ニワハンミョウをよく見る場所は、湿った日当りのいい場所です。私が捕まえた場所も、渓流の川が横に流れる道路でした。このことから、飼育は飼育ケースの中に土や小石を入れ隠れる場所を作ってあげて下さい。
ニワハンミョウのエサ
エサは、小さな昆虫。ハエ、アリなどでいいようですが、クモを与えてみたら食べませんでした。エサの大きさに問題があるのか?クモは食べないのか?生餌は確保が難しいので断念しました。そこで調べてみたら、ハンミョウの小型種は、かつお節や粉砕したドックフードも食べるとのことだったので、かつお節を与えてみました。すると全く興味を示さないので、そのままにして、飼育ケース内を霧吹きで湿らせました。すると、かつお節に水滴がかかったところにかじりつき始めました。次の日も、かつお節を湿らせると食べ始めました。かつお節を食べないときは湿らせてみてください。息子はペットボトルの蓋にかつお節を入れて、湿らせて与えています。ペットショップで売っているミールワームや赤虫でもエサになるそうですが、私は試していません。
飼育ケースの清掃
ニワハンミョウは動物性のエサを好むので、その排泄物は臭いです。しばらく飼育して臭うようなら飼育ケースを水洗いして、入れてあった土や小石も取り替えて下さい。
ニワハンミョウの飼育の注意点
今のところ、私は飼育を1週間程度しかできていません。おそらく、早く死なせてしまっている原因は、水分不足からだと思います。乾燥に弱い昆虫のように思われます。☆飼育ケース内を霧吹きで加湿する☆エサに十分な水を含ませる☆エサ以外にティッシュペーパーなどに水を含ませて飼育ケース内に置く。などの対策が考えられます。これらのことを次回から確認していきたいと思います。
ニワハンミョウの飼育記録
2019/6/23
岐阜県山県市でニワハンミョウを1匹捕まえました。家に帰って、飼育ケースを用意し、クモを与えてみましたが、食べません。
6/24
今日も元気。死肉を食べるということなので、かまぼこを与えてみましたが、食べません。
6/25
今日はまだ元気。豚肉ソーセージを与えてみました。ソーセージを少しかじった感じでしたが、食べているかは微妙です。
6/26
まだ元気はあるが、今日何も食べないと死んでしまうかもしれない。かつお節を与えてみました。最初は見向きもしません。霧吹きの水滴がかつお節にかかると、それに反応して食べだしました。
6/27
今日は元気。かつお節をそのまま与えても見向きもしません。水がかかると急に食べ出します。
7/1
昨日まで元気だったのに、何の予兆もなく死んでしまいました。水分を与えるのが十分ではなかったのかなあ?
2021/5/3
岐阜県山県市でニワハンミョウ3匹を捕まえました。エサはペットボトルの蓋にかつお節を入れ、湿らせて与えました。
5/4
3匹もいると、ペットボトルの蓋に乗る量のかつお節では、1日でほとんど無くなってしまいます。3匹共元気そうです。
5/6
今日、飼育ケースを開けると結構臭います。やはり、肉食の排泄物は臭いがきついようです。
5/8
今日、飼育ケースを洗い、小石を替えてやりました。エサを入れると直ぐに食べに来ました。
5/10
3匹共に死なせてしまいました。昨日、エサを替え忘れたのがいけなかったようです。
今回の飼育で解ったこと、問題点
今回はエサ替えを忘れるという痛恨のミスをしました。エサをよく食べていたので安心していました。ニワハンミョウは湿った明るい場所を好むということなので、毎日、霧吹きで飼育ケース内を加湿する必要があるようです。また、ティッシュなどを水に濡らして飼育ケース内に置いき、エサにも十分な水分を含ませる必要があるかもしれません。乾燥に弱い昆虫のようです。