ベニカミキリの飼育

ベニカミキリ
ベニカミキリ

    ベニカミキリ

分布 本州、四国、九州

特徴 体長15㎜程度。上翅、前胸が紅色で美しいカミキリ。頭部、脚、触角は黒く、前胸背(前胸の背中側)には5つの黒い斑点模様があります。上翅に1対の黒い斑点模様がある個体もいるそうです。(上の写真は斑点模様なし)他のカミキリ同様に、オスの触角が長く体長の1.5倍程度、メスは体長程度の長さです。ヘリグロベニカミキリによく似ていますが、前胸に短い細い毛が多く生えていることと、外縁が黒っぽいことで区別できます。

生態 4~6月に見られます。成虫は昼行性で、日中に活発に飛翔し花の蜜を摂ります。クワ、ナシ、ミカンなどの花の蜜、クヌギ、コナラなどの樹液もエサとなります。幼虫のエサは、マダケ、モウソウチクなどの竹の材部なので、竹の害虫とされています。

飼育 エサは昆虫ゼリーで代用ができ、飼育も簡単。

ベニカミキリとゴマダラカミキリ
ベニカミキリとゴマダラカミキリ

 ベニカミキリのエサは、花の蜜ということで、クワガタ用の昆虫ゼリーでも代用できるか試しました。昆虫ケースの中に止まり木と昆虫ゼリーを入れて、直射日光の当たらない場所に置き飼ってみました。だいたい1か月以上それで元気でいました。他にスイカを与えてみたら喜んで食べていました。昆虫ゼリーより好きなようです。気を付けることは、昆虫ゼリーは1週間もするとコバエがわくので、その前に取り替えることです。スイカなどは1日で取り替えましょう。

ベニカミキリの飼育
ベニカミキリ飼育

ベニカミキリの飼育記録

2020/5/22

 今日、自宅に駐車した車の中にベニカミキリが入って来た。触角の長さからメスのようです。ダンボール飼育ケースに入れて飼育を開始。夜にスイカを与えてみたが、逃げるばかりで飲もうとしない。明日死んだりしないか心配です。

5/23

 スイカ(飼育ケースの中に入れておいた)を飲んでくれただろうか?元気はありそうです。今日もスイカを与えても飲んでくれない。大丈夫だろうか?今回はスイカのみで昆虫ゼリーは入れていません。

5/24

 夜に飼育ケースの中を探してもベニカミキリが見あたらない。ダンボール飼育ケースの隙間から逃げてしまったのだろうか?探しましたが見つかりませんでした。

ベニカミキリの卵
ベニカミキリの卵

5/25

 息子が昼頃にもう一度飼育ケースの中を確認したら、ベニカミキリがいました。何処かに隠れていたようです。よく見るとお尻から卵が出ていたそうです。息子は可哀そうだから逃がすことにしたそうです。父としては、ベニカミキリも他のカミキリ同様の害虫(ベニカミキリは竹の害虫)です。逃がしたことに複雑な気持ちです。

 

今回の飼育で解ったこと

 エサにスイカのみを与えていましたが、飲んでいたかどうか判りません。去年はスイカを喜んで飲んでいたのでいいと思っていましたが、昆虫ゼリーも入れておいた方が無難だったと思います。父としては、ベニカミキリの卵からの飼育に興味があったのですが・・・・。